屋台を温ねる(6)

中番町(なかばん)
小野市中番町の屋台。地元の八坂神社の祇園祭や、住吉神社の祭礼に、曳きだんじりとともに練りだされていたという。昼提灯の木箱には、明治30年の墨書きがあり、これ以前から所有されていたことが考えられる。昭和30年ごろまでは練りだされていたが、老朽化した屋台蔵が倒壊し、下敷きになって壊れてしまったという。
水切り、垂木を備えており、反り屋根風であるが、枡組み部分には尾垂木が確認できる。また高欄は跳ね高欄となっており、高欄掛けも使用されていたようである。
(情報提供:見学に来られていた中番町の方)
(写真は小野市立好古館で行われた、企画展「わたしたちのまち中番」で展示されていたものを撮影させて頂きました)

狭間
阿龍の提灯(左)、阿虎の提灯(中央)、木箱の墨書き(右)
阿龍 阿虎 木箱
鳴り太鼓 鳴り太鼓
鳴り太鼓
鏡面およそ2尺6寸の鳴り太鼓。最後に革が張り替えられたのは昭和26年で、旧加東郡市場村池尻(現在の小野市市場町)の太鼓店で張替えがされている。

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